2014年2月17日月曜日

              

関東ふれあいの道(茨城)『No.01青少年旅行村のあるみち』

2014/02/17(月)

2月の2~3週目の週末にかけて日本全国で記録的な大雪が降り、関東でも見たことのないような銀世界となった。
また前回歩いた際に何処かで足を挫いて筋を痛めたのか、足の甲がズキズキと痛んでいた。
そんなこんなで3週間も週末を無為に過ごさざるを得なかった。
この日は晴れ間を狙って有休を取得したのだ。
今回歩くNo.1コースは前半は御前山を歩き、快適なハイキングを楽しめるが、後半はやや単調な舗装道を歩く。
県境も出来ればもっとドラマチックな演出が欲しかった。



水戸駅からバスに揺られ、御前山東登山口までやってきた。
ここまで来るのに移動時間が長く、疲れる。

右側で見切れているのが案内板なのだが、前回はしっかりしていたはずなのに雪の影響か板から絵が外れてしまっていた。

なお、残雪を心配してこの日はミドルカットの靴と念のため軽アイゼンを気休め程度に持ってきていた。
どちらもわざわざ新たに購入したものだが、結果としてこの選択は大失敗だった。
理由は後述するが、この時点でもすでに慣れない靴のせいで足に違和感があった。
雪の影響で路面は湿って少し荒れている。
結構な急坂だが下りよりは歩きやすかった。














今回は少し寄り道して鐘つき堂跡に行ってみた。
すぐに展望が開け、対面の山々を見渡せる。













コースに戻る。
前に歩いたときにはなかった小さな倒木があった。













No.2コースとの分岐点を過ぎると再び緩やかに登っていく。














少しの間尾根伝いの快適な道を歩く。















今度は緩やかに下る。















チラッと道脇に舗装道が見えるが、まだ山道を行く。














少し歩くと舗装道に一度降りてくるが、再び階段を上り山道へ。
ここは少し道が分かり辛かった。













階段を上るとその先に東屋のある休憩地があった。














少し木が邪魔だが、ここは眺望も得られる。
眼下に流れる那珂川を見下ろせた。
誰もいない静かな場所だ。
少しここで休み、目を閉じて山の中の自然の音を楽しんだりした。
良い気分だ。










再び舗装道に出てきた。
ここにある標識は関東ふれあいの道のものではないが、(「御前山県立自然公園保護管理協議会」と書いてある)「青少年旅行村」の指示に従う。











舗装道を少し歩くと道脇に小さな広場があり、色々な標識が錯綜しているが、階段を上って行くのが関東ふれあいの道だ。
ここは少し先行きが不安だった。












少しの間上りが続く。
この間標識はなく、あっても前述の協議会のものなので、合っているのか不安になる。













しばらくすると今度は下りとなる。















細い枯れ木が群生していた。
なんと言う木だろうか。














展望台に到着。
ここはチェックポイントになっている。
ちなみにここは富士山というらしい。
こんな低山を富士山と呼ぶなんて何だか滑稽だ。











展望台からの眺め。
流石に見晴らしが良い。
眼下の那珂川を渡る大きな橋は御前山橋と言う。












富士山を降りる。















青少年旅行村に降りてきた。
オフシーズンなので閑散としている。
ここには案内板もあった。
標識がないが、素直に出口に向かえば良い。












下伊勢畑集落に出てきた。
ここからゴールまでは舗装道だ。
そういえば道中残雪はほとんどなかった。
軽アイゼンは無用の長物だったようだ。
まあ低山なので大して心配してはいなかったが。










県道39号から県道212号に。
No.2コースで歩いた県道39号をそのまま歩くとここに来る。
御前山を登るために結構遠回りしてきたことになる。
そういえばかつて水戸線から御前山まで鉄道が走っていたらしいが、一体どこを走っていたのだろうか。








御前山ダムの前を横切る。
相川はここから那珂川に合流する。














しばらくダムの周りをウロウロしたが、堤体上には登れないようだ。
御前山ダムは平成23年に出来た新しいダムだ。
だだっ広い芝生の広場があるのみで、レクリエーション向けには造られていないようなのが残念だ。









県道212号沿いは田園が広がる。
この辺りはりんご園やぶどう園があるらしいのだが、それらしいものは見当たらない。
しかし如何にも茨城らしい素朴で良い田舎風景だ。
今でもこの風景が懐かしくなることがある。

前に見えている山を片倉山と言うらしい。








更に歩いていくと道端に馬頭観音が二体安置されていた。
この馬頭観音はかつて片倉山の旧道、境松峠にあったもので、常陸の国より下野の国へ海産物や塩を運ぶ人々を見守ってきたものであるらしい。
かつての人々の峠を歩く姿が目に見えるようだ。
感慨深い。

いよいよ栃木県が近づいてきた。





馬頭観音からすぐのところに天照皇太神宮があった。
急な階段の先に小さな本殿があった。













道は片倉山の峠を目指し坂を上って行く。
さて、山道を歩いているときはそんなに気にならなかったのだが、舗装道を歩いていて土踏まずの内側辺りがズキズキと痛んできた。
どうやら靴擦れを起こしているらしい。
この靴を買ったのは失敗だったようだ……










那珂川が間近に見える。















ついに茨城県を離れ、栃木県に入る。
…………が、これは地味だなあ。
那珂川を渡るとか、もっと良い演出はなかったのだろうか。
No.1コースはまだ少し続く。











栃木県茂木町飯野集落に降りてきた。















逆川を渡る。
那珂川から分岐する川だが、名前の通りの暴れ川らしい。
昭和61年に氾濫して茂木町が浸水している。












国道123号が見えてきた。















国道に出てくると案内板があった。
ここをゴールとした。














国道の反対側を歩くとすぐ栃木県No.22コースの案内板があった。
ついに茨城県コースを歩き終えたのか……













さて、余韻に浸ってゆっくりしている暇は実はあまりない。
かつては南飯野というバス停があったようだが、廃止になっているため、最寄りの柏崎バス停まで30分ほど歩かなければならない。
足が痛いと言うのに難儀なことだ。
新那珂川橋を渡る。









那珂川は大きいなあ。
水量はそれほどでもないが、利根川にも劣らぬ雄大な川だ。













そのまま国道123号を歩いていく。
再び茨城県に入る。
なんだか興醒めだなあ。













柏崎交差点を左折するとすぐに柏崎バス停がある。
少し待つとバスが来て、1時間半ほどかけて水戸駅へ向かった。
それにしても……いたた……もうあかん。
帰ると両足とも立派な水膨れになっていて、1ヶ月ほど治らなかった。
靴はよく考えて選ぼう……

さて、これで茨城県コースを踏破した。
千葉県といま歩いている栃木県コースと比較しても茨城県コースはよく出来ていると思う。
文化や風土を訪ねながらも自然散策をメインに据えて、歩いていて純粋に楽しい道がほとんどだった。
何より霞ケ浦や筑波山、那珂川と雄大な自然を訪ねるのが良かった。
欲を言えば太平洋を望んだり北茨城の幽玄なる山々を訪ねても良かったかもしれない。
さあ次回からは栃木県だ。
         

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