美しい渓谷沿いの林道を歩く道。
紅葉の時期は特に目を楽しませてくれる風景が続き、ハイキングに最適なコースだ。
途中の夏瀬温泉で汗を流せるのも良い。
まずはコース起点にある国の重要文化財である草彅家を見学する。
いわゆる曲家と言われる農民住宅だ。
茅葺屋根も荘厳で、この地の有力者であったことを窺わせる。
これは良いものを見たな。
紅葉を楽しみながら軽快に歩いていく。
楽しい。
ここに建物がポツンとたっていた。
林業関係の作業小屋だろう。
そう言えば国道沿いには貯木場もあった。
八木沢を渡る。
夏瀬ダムの湖面が近付いてきた。
旅情たっぷりの素晴らしい景色だ。
こうして静かに一人で自然と触れ合う時間は本当に贅沢で素晴らしいものだ。
右だ。
のんびりと釣りでも楽しみたいな。
良い天気だ。
むしろ最近も車両が通行しているようで、轍がしっかり付いている。
堀内沢は多くの名瀑のある美しい渓流のようだが、今日は先を急ごう。
より野趣溢れる感じに。
夏瀬発電所の建物も見える。
む、何やら橋が新しい。
最近になって改修したようだ。
これでもかつては林道だった雰囲気は醸しているが。
ピンクテープがあるので少し路肩を下ってみる。
もはや山道以下だが、何とか歩ける。
浮石に注意。
橋はすぐそこだ。
通行止めのロープが張ってあるが、橋ではなくこちら側の通行止めである。
これは綺麗だ。
橋は吊橋なので結構揺れて恐ろしい。
落葉が始まっているが、紅葉の季節に来れて良かった。
山の中にひっそりと佇む、庶民では中々手が出ない高級旅館だ。
しかし、日帰り入浴も出来るのでご安心。
良いお湯でした。
歩いたあとの温泉はやはり良いものだ。
国道まで長い林道が続くのである。
夏瀬温泉へ来るにはここを通らねばならない。
この林道から眺める玉川は、とりわけ紅葉の時期は溜息の出るような美しさなので、是非とも歩いてもらいたい。
燃えるような紅葉に青い水面の取り合わせは何とも雅だ。
まるで日本画を眺めているよう。
これから長い冬が訪れる。
春に芽生え夏を生きた木の葉の、最後の姿はかくも美しい。
これこそ粋というものだ。
途中、林道にリスを見た。
彼らもこれから始まる長い冬への備えに忙しいのだろうな。
直進する。
あ!ちょうど秋田新幹線が!
連絡コースで歩いた国道に合流した。
バス停があるが、こんなところに頻繁にバスが来るはずもない。
今日の宿まで歩くとしよう。
国道沿いのラーメン屋に。
ごちそうさま。
宿まで地味に遠かった。
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