2022年11月13日日曜日

              

新・奥の細道(秋田)『No.20"四季彩"抱返り渓谷のみち』

2022/11/13(日)

景勝地である抱返り渓谷を歩く……のだが、現在はコースが通っている遊歩道のほとんどが通行止めになっている。
夏瀬温泉側は全く歩ける状態ではないので、西側から歩いて往復する他無い。
しかし、秋田県に来たからには一度は見ておくべき素晴らしい景勝地だ。














ホテルから出口バス停まで再び歩いてやって来た。
ここからスタート。










林道を歩いて夏瀬温泉に到着。












夏瀬橋を渡る。











再び橋の向こうへ。











昨日歩いたコースの分岐点。
そのまま崖伝いの道を行く。










やはり、かなり荒れているようだ。
しかし歩ける。









倒木がうっとおしい。
何とかくぐり抜ける。










掘割。
安全地帯。










桟橋が……落ちている。
これは駄目か……?










崖に引っかかっている橋。
しばらく悩む。
崖伝いに狭い踏み跡はある。
しかし……これを踏み外せば崖へ真っ逆さま。
行けなくはないのだろう。
しかし行ったが最後、引き換えしてこれる自信がない……
これ以上は踏み込んではいけない領域な気がする。
残念だけど……ここで撤退だ。

12時過ぎに抱返り渓谷遊歩道の西側に到着。
今日は6時30分ぐらいにホテルを発ったので、ここまで往復5時間30分もかかってしまった。
やれやれ……。
出店で買ったコーヒーを飲んで休憩した。





抱返神社。
参拝。













玉川を渡る。
夏瀬のような吊橋だ。
神の岩橋と云って、秋田県で最も古く、大正15年に架けられた吊橋だそうだ。













コース案内板。
観光地のど真ん中に普通にあるが、コースのほとんどが通行止めなのに意味あるのかなあ……
百尋の滝なんか行くの絶対無理だぞ。







茣蓙の石。
抱返り渓谷には様々な奇岩がある。










遊歩道を歩いていく。
抱返り渓谷のハイライトである回顧の滝まではしっかりと整備された道が続く。
まあ、ここまでしっかり整備したのも最近のことらしいのだが……














若狭の急流。












誓願橋。
いよいよ渓流との比高がヤバいことになってきた。
抱返り渓谷の核心部に入っていく。














高い!怖い!恐ろしい!
しかし、何という美しい眺めだ。
本当に絵画のような風景だ。














橋が崖に突き刺さっている。
この遊歩道だが、実はかつての森林鉄道の軌道跡を利用している。
名を生保内林用手押し軌道というらしいのだが、要するに人力でトロッコを運用していたわけだ。
こんなところを。
……本当に?
正気の沙汰ではないぞ。













抱返り頭首工。
上流側は夏瀬ダム、神代ダムもあったが、こうして施設のおかげで抱返り渓谷の流れはかつてよりも大分穏やかになっていると思われる。
これらの施設が出来る前は、もっと恐ろしげな渓流だったのではないだろうか。




再びトンネル。












橋、そしてトンネル!
なんという道だ。
全く逃げ場がない。










回顧(みかえり)の滝。
玉川に注ぐ大相沢の瀑布である。
流石に美しい。
神が宿っているような神秘的な滝だ。
思わず合掌する。
来て良かったな。
その美しさから、思わず何度も見返してしまうので回顧の滝と云うそうだ。
まさしく。














回顧の滝から振り返る。
改めて、凄いところだな、ここは。










遊歩道の下に桟橋の残骸が見える。
古い遊歩道か、軌道跡だろうか……









飯村少年鬼神の地。
昭和10年にこの抱返り渓谷に妹と訪れていた飯村少年は、崖に落ちた妹を助けるために、鬼神の如く崖に飛び降りたという。
その加護があってか、妹は無事に助かったらしい。
その飯村少年を偲んでここに地蔵が建てられている。
合掌。


そして、これより先は遊歩道は通行止めになっている。
こちらから見る限り、断崖絶壁の崖伝いの桟橋が崩れており、どうやっても通行も迂回も出来そうにない。
やはり無理せず撤退していて良かった。






来た道を引き返す。
今日は朝から曇っていたが、とうとうポツポツと雨が降り出した。














神の岩橋まで戻ってきた。
コースはそのまま直進する。










山間の寂しい道を歩く。











山伏岩。
洪水が起きたとき流されそうになった山伏と巫女の前に明神様が現れ助けられた二人は、感激して巨岩になったという伝説が残されている。
巫女石は抱返神社の東側の河中にあるそうだ。




雨の中、見るべきものもない寂しい道を黙々と歩く。










視界が開けた。
集落に出てきたようだ。










集落内を歩く。











広久内橋。
「ひろくない」という割にはそこそこ広い……









コース終点にバス停があるはずだが、見当たらない。
仕方ないので橋の袂の交差点を終点とした。








神代駅まで歩いた。
11月の旅はこれにて終わり。
次来るときは、恐らく冬景色になっているだろうな。
         

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