八方山に登る。
山深い昔ながらの静かな里山の雰囲気を残しており、久しぶりに山らしい山を堪能した。
折しも紅葉が盛りの頃で素晴らしい景色を見ることができたが、天気は残念ながら芳しくなかった。
山を降りると高村光太郎記念館がある。
高村光太郎が隠居生活を送っていた質素な家屋が残されている。
自然、文化とも触れ合える良いコースだ。
車道を西へ歩いていくと、こんもりとした山が見えてきた。
あれが八方山だろうか。
農家の脇の道へ入っていく。
地元でもよく歩かれている山のようで、標識はよく整備されている。
薄暗い杉林に入っていく。
大きな獣が走り去っていくのが見えた。
クマだろうか……
鈴を鳴らしながら歩いていく。
上りに転じると美しい雑木林になる。
上りが続き、息があがる。
山はいいねえ、静かで。
これで晴れていればもっと良かったのだが。
分岐点だ。
ここまで来たのだし、せっかくだから山頂まで行こう。
分岐点からは山頂まで急登が続く。
さすがに休み休みでないとキツい。
山頂近くに清水寺観世音堂跡がある。
参拝した。
八方山山頂に到着。
716.6m。
山頂からは特に眺望は得られない。
ふう、疲れたな。
清水寺観世音堂跡からは少し眺望が開ける。
倒木に腰掛けてコーヒーを飲んで休憩した。
分岐点まで戻ってきた。
長根崎の方へ下山する。
下りながら急斜面の細いトラバースが続く。
慎重に歩く。
軽快に駆け下りていく途中で足を滑らせて転倒した。
やってしまった……足首を痛めてしばらく蹲っていたが、何とかまだ歩けそうだ。
紅に染まる山。
思わず蠱惑されそうな美しさだ。
山頂を後にしてかれこれ1時間以上歩いているが、まだまだ山道が続く。
やはり相当に山深いところなのだな……
ようやく人里に降りてきたか。
畜産場のようだ。
3時間ぶりのアスファルトだ。
畦道を歩く。
高村光太郎が晩年を過ごした高村山荘がある。
本当に質素な家で素朴な生活をしていたのだな。
近くの店で昼食にする。
光太郎そばを頼んだのだが、素朴ながら非常に美味かった。
納豆、玉子、ネギ、わさびが乗っている。
寂しい田園風景の中を歩いていく。
途中から舗装がなくなり、畦道に。
うう……藪になってしまった。
しかし、まだ歩けるだけマシか。
車道に出てきた。
寒沢川に架かる古い橋が終点。
特に案内板や標識は見当たらなかった。
続けて連絡コースを歩く。
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