いよいよ裏磐梯、ひいては福島県の核心部とも言えるコースを歩く。
雄国沼から猫魔ヶ岳に登り、八方台登山口へ降りるコースだが、八方台登山口には交通アクセスが無いため、今回は雄国沼休憩舎に一泊することにした。
雄国沼は交通から断絶されたまさに秘境の地にある美しい湖で、折しもニッコウキスゲの咲く時期に来れたので、楽園のような景色を思う存分楽しむことができた。
また猫魔ヶ岳から望む雄国沼も格別の景色で、大満足のコースであった。
雄国沼から猫魔ヶ岳へ登る道が荒れているのが難点だが、それを補って余りある構成だ。
駐車場の脇から早速山道に入る。
緩やかに上っていく。
もう15時も過ぎているのでどちらかと言うと雄国沼から戻ってくる人が多い。
左側の谷から渓声が聴こえてくるが、川は見えない。
岳樺が多くなってきた。
お、そろそろな雰囲気。
雄国沼休憩舎に到着。
ここが今日の宿。
トイレも裏の沢に水場もあるので安心だ。
さて、日没までまだ時間があるので雄国沼の湖畔に出てみよう。
西へ歩いていくと……お、見えてきた。
あれが雄国沼だな。
湖畔の木道に出てくるとニッコウキスゲの群落が出迎えてくれる。
思わず絶句する美しい景色だ。
いやあ、本当に良い時期に来たなあ。
楽園のような景色の中歩いていく。
幸せだ。
ここは……天国?
牧歌的を絵に描いたような景色だ。
雰囲気的にはずっとここに居たいんだけど、日差しが強いのだよね。
どっか木陰でもあればなあ。
まだ咲き始めだが菖蒲も少し咲いていた。
これも満開になったら綺麗だろうなあ。
休憩舎に戻ってきた。
まだ明るいな。
とりあえず少し昼寝するかな。
寝床完成。
風が吹き抜けてきて気持ちいい。
下界では猛暑日らしいがここは涼しくて本当に快適だな。
少し昼寝した後、暗くなる前に夕飯に。
今日はスパイシーカレーメシをジップロックに入れてきたので、お湯を沸かしてカレーメシ投入、5分待って混ぜるだけ。
簡単だねえ。
む、スパイシーカレーメシはノーマルより全然美味いな。
これは大正解。
夕飯の後はゆっくりコーヒータイム。
蝋燭のランタンにも火を点けて、良い感じの雰囲気だ。
虫除けに蚊取り線香を焚き、スキットルからウイスキーを飲み就寝した。
2017/07/09(日)
おはようございます。
昨夜もやはり寝付きは悪かったのだが、22時過ぎぐらいには眠りに落ち、4時30分頃には朝陽で目覚めた。
というか翌日腰が痛くなったので、やはりエアマットぐらい買うべきか……
休憩舎の裏手の沢の凍りつくほど冷たい水で顔を洗い、水を補給しておいた。
雄国沼の北側の湖畔を歩く。
朝霧の立つ湖面が幻想的だ。
というか北側の湖畔には休憩舎からすぐ出られたのだな。
この時期なら夜に蛍が見られたかも?
昨夜は月が明るくて星は見えなかったので早めに就寝したのだが、少しもったいなかったか。
日が昇ってきた。
湖畔を離れて山道に入る。
うーん、藪っぽいし足元にも泥濘が……早速朝露でしとどに濡れるし、足は泥塗れになるし、不快な感じだ。
沢を渡渉する。(ピンボケ)
ブナ林を歩き……
再度、沢を渡渉する。
岳樺林。
三度目の渡渉。
岳樺林の急坂を上る。
唯一苦しいところだが、距離は長くない。
猫石に到着。
これは弘法大師が化猫を封じた跡なんだとか。
うーん、どう見れば化猫に見えるのだ?
猫石から雄国沼を望む。
おお、これは素晴らしい景色だ。
まさに秘境の地、下界から隔絶された箱庭の楽園の如しだ。
昨夜泊まった休憩舎も見える。
朝靄の中、猪苗代湖も見える。
裏磐梯から会津の地に帰ってきたのだな。
鞍部を一つ越えると猫魔ヶ岳に到着。
お、誰も居ない。
山頂を独り占めだ。
猪苗代湖を眺めながら朝食の朝バナナ、それからコーヒーを沸かして飲んだ。
桧原湖も見える。
あっという間だったが、裏磐梯はとても良いところだった。
また来たいなあ。
行く手には磐梯山が間近に。
もうすぐそこなのだな。
後は八方台登山口までブナ林を軽快に下っていく。
八方台登山口に到着。
これから磐梯山に登る登山客で賑わっていた。
磐梯山に登りたいのは山々なのだが、往復で4時間かかるのでその後連絡コースも歩くことも考えると、時間と体力が厳しそうだ。
磐梯山はまた機会があったら登ろう。
続けて連絡コースを歩く。
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