2013年8月17日土曜日

              

関東ふれあいの道(千葉)『No.10山里のみち』

2013/08/17(土)

今回のコースは、しばらく離れていた外房線に向かって歩いていくコースのようだ。
バスの時刻を調べて行くのも嫌いではないが、やはり駅を拠点にするのは便利が良い。












茂原駅から六地蔵局前バス停に到着。
ところで六地蔵局とはなんだろう。
前回コースの途中の解説板で見た「石幢」に刻まれているという六地蔵と関係あるのかもしれない。











長柄ダムに向かう。歩いて10分ほどだ。















長柄ダム湖(市津湖)を見下ろせる権現大橋に到着。
大層な名前が付いているが……何が由来なのだろう。












湖はなんだか妙に緑色をしていた。
風情のない言い方だが、なんだか入浴剤でも入れたようだ。
いわゆる富栄養化で植物プランクトンとか藻が大量発生しているのか?
長柄ダムって上水に利用しているんじゃなかったっけ?大丈夫なのか……









橋を通りすぎて少し行った先の分岐点に、こんな解説板と、長柄ダム1.5kmを差す標識があった。
往復3kmか……大した距離ではないが、実は長柄ダムには個人的に(ダム観賞の趣味で)来ているんだよなあ……
というわけで、少し逡巡はしたが、長柄ダムには寄らずにコースを先に行くことにした。
代わりに、長柄ダムに行ったときの写真から自然休養村センターとダム堤体の写真を載せておこう。





2013/02/03(日)

赤い下路式曲弦ワーレントラス橋の左側の小高い丘の上にある施設が自然休養村センターだ。
中は休憩スペースになっていて、温かいコーヒーを飲んだりできる。(とても寒い日だったのでありがたい……)
ここまで自転車で千葉市の方から来たので、少し休憩させてもらった。
確か敷地内にテニスコートや飛行機の実物大戦闘機?の模型があったりして、合宿所や研修所として利用もされているようだ。




ダム堤体部。
美しい曲線を描くロックフィルダムの白い石積みが上手く景観に溶け込んでいる。
湖の中には取水塔のような建物もあり、またダム周辺は一部散策路になっていて、散歩に利用している人も多いようだ。










2013/08/17(土)

さて寒い冬から暑い夏に時間を戻そう。(この記事を書いてる今は再び寒くなろうとしているが……)

ふる里村まで3.5kmほど歩く。
途中に写真の白幡神社という結構雰囲気のいい神社があった。







この向拝の竜の彫刻が長柄町指定の有形文化財だそうだ。
確かになかなか良く出来ている。













更に行くと長柄浄水場があった。
長柄ダムから取水した水を浄化しているのだろう。
天日乾燥場があったからちょっと前時代的な浄水方法なのかもなー。
ちなみに写真の法面工は特徴的なコンクリートスキンから察するに、テールアルメ工法かな?
盛土した土の中に幾つも金属棒を差し込んで表面のコンクリートと連結させることで土を安定させているのだ。
フフフ……最近覚えた知識を披露してしまったぜ……(土木屋なんだから普通に知っとけよ)




浄水場を抜けて、その先で県道128号を横断したあとは写真のような広い道を緩やかに登っていく。
ちょっと単調かなあ……












ふる里村に到着。
キャンプやスポーツなどのアウトドアを楽しめる家族向けレジャー施設のようだ。
シーズン的にもかなり人で賑わっている。
長柄町にもこんなところがあったんだなあ。(失礼)
時間的にもちょうど昼時だったので、ここで何か食べようとも考えたが、家族で賑わう中に一人施設利用者でもない男が乗り込んでいくのも何だか気が引けたので、止めた。






ふる里村を抜けるとしばらく広大なカントリークラブの周囲の道を歩かされる。
カントリークラブのメインエントランスまで来ると、脇に上人塚の解説板がある。
ここがチェックポイントなのでとりあえず撮影。
さて肝心の上人塚はどこにあるのかと言うと……









カントリークラブの主要建物の駐車場の……脇!
小高い丘になっているのが上人塚だ。
ちょっと入って行きづらい雰囲気だが、駐車場にも上人塚の解説板(環境庁のものではない)
があり、特に立入禁止とも謳ってないので、まあ登って良いのだろう。









頂上の椎の巨木は樹齢400~500年であるとかで珍しいものらしい。
駐車場の方から見ても頭一つ抜けて高い木が目印になるだろう。
頂上へは特に踏み跡等の道はない。











塚の頂上からは意外と良い眺め。
そういえば途中道を登って来たので、この辺りは少し標高が高いのだ。













カントリークラブの専用軌条だろうか。
その下を潜る。














萬光寺に向かう。
途中から車道を逸れて山を下るようだ。














実はこの道は他の方の関東ふれあいの道のレポートで、かなり荒れていると聞いていたので、藪漕ぎも覚悟していたのだが、どうやら最近かなりしっかり整備したようだ。
階段を降りていると何故か一匹の柴犬とすれ違った。
毛並みも良いから野良犬じゃないだろうし……お前どこから来た?
飼い主が散歩に連れて行ってくれないから一人で散歩してるのかな……寂しい奴だな……(いや放し飼いにするなよ……)





山を下ってくるとしばらく田園地帯の中を歩く。
…………暑い!
さっきまでは多少木陰のある道だったから良かったが、こう何も遮るもののない直射日光の中を歩くとジリジリと体力が……











ひいひい……
途中に芝崎神社という割と立派な神社があったので、木陰を求めてしばしここに座り込んで休憩。
帽子を持ってくるべきだったな……少し熱中症気味だ。
水分補給だけはしっかりしよう。









田園地帯から集落に入ってきたな……と思っていると、かなり珍しい4分岐!
ここから萬光寺へは1kmほどの寄り道になる。
更に鉾先神社に向かうのはNo.9コースでここが終点(起点)になっている。

とりあえず萬光寺に行くか。









萬光寺に到着。
何やらこの寺の梵鐘が千葉県指定有形文化財だと言うからそれを楽しみに来たのだが……影も形も見当たらない。
蔵にでもしまってあるのかな……一般の参拝客には見せてくれないんですかそうですか……
これはかなりガッカリだ。
また1kmを歩いて分岐点に戻る……








蓮福寺目指して歩く。
県道21号を歩いていくと再び集落の中に入っていく。
それにしても遮る木陰がなくて、あ……暑い……
暑いのはいいんだけどなんだか頭がクラクラしてきたのはちょっとマズい。









おお……木陰じゃ……ありがたい……
とばかりに川戸神社という小さな神社を道脇に見つけたのでフラフラと入っていってバッタリ境内で倒れてしまった。
傍から見たら行き倒れと勘違いされかねないが、しばし休憩……。










この辺りは荻生徂徠の母の実家であるそうで、彼がそこで勉学に励んだ地であるとかで、家の跡地が千葉県指定史跡になっているそうだ。
また寄り道になるが、近いようなので寄ってみよう。











おお……ここがそうであるらしい。
ここにかつてあった家でかの荻生徂徠が勉学に励んでいたことに想いを馳せるとなんとも言えない気持ちに。
こういう史跡は地味ながら味があって良いのでしっかり保存していってほしい。

ちなみにもう少し寄り道すると荻生徂徠の母の墓があるらしいが、さすがに今日ばかりはパスだ。






程なくして蓮福寺に到着。
朱色に彩られてなかなか立派な寺だ。














樹齢420年の大公孫樹が茂原市指定天然記念物だそうだ。
ふーん。


















ゴール。本納駅前に案内板があった。
相当参ってたのか、蓮福寺から先、ほとんど写真を撮っていなかった。
まあ蓮福寺からは大した距離じゃないんだけど……
本納駅はこじんまりとした如何にも小田舎の無人駅然としている。

後日知ったことだが、ちょうど僕がこのコースを歩いた数日前に女子高生が失踪したとかで本納駅周辺を警察が捜索していたらしい。
不審者に思われなかったかな……
ちなみに女子高生は数ヵ月後に近くの神社で見つかって、なんと数ヶ月間畑の作物などを食べて外で生活していたんだとか。
田舎の女子高生って凄いんですね。(小並感)
         

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