2013年7月13日土曜日

              

関東ふれあいの道(千葉)『No.20海と森をつなぐみち』

2013/07/13(土)

前回No.21コースから続けて歩いた。
コース終点の内浦県民の森にアクセスする公共交通機関がないためだ。
しかし、No.21コースはほぼ平坦な道だし、今回のNo.20コースは半分ほど単調な舗装道の登りとなるが、逆でコースを辿っている僕は反対に下って行くことになるので、2コース続けて歩いても脚への疲労は実際はほとんどない。

しかし、7月半ばということもありかなりの暑さで体力が奪われていった。
No.21コースを歩き切った時点でも汗だくだった。

左の歩行記録が2枚に分かれてしまったのはゴール直前でアプリがクラッシュしてしまったせいだ。(それでもクラッシュした直前までの記録を保存してくれるのはありがたいが・・・)







総合センターで少し休憩して出発する。
食堂が開いていれば昼食をとろうと思ったのだが、あいにくの休業であった。













県民の森をあとにして、牧歌的な風景の広がる坂道を緩やかに下っていく。
この道は千葉県道285号内裏山公園線という。
安房小湊まで4.5km程の長い道のりだ。











単調な道をしばらく歩くと…………だ!
が見えた!
からにやって来たぞー!
この場面転換はなかなか感動的だと思う。
正規ルートであれば逆にここから海を離れて森に向かうことになる。

県道を下ってきたT字路の目の前に御食事処なかむらという料理店が目に飛び込んできたので、そこで昼食とした。
海に来た!ということで海鮮丼を注文したのだが、とても美味しかった。
ごちそうさま。

内浦湾に到着である。
しばらく国道128号を右手に海を眺めながら歩く。
海水浴客で賑わっていた。うーん、だね!

ちなみにこの国道128号はこの後の海辺を辿るコースでしばらく馴染みの道となる。









日蓮交差点で日蓮トンネルに潜っていく国道128号を尻目にコースは右手に折れる。
なぜ日蓮なのかと言うと……ここ安房小湊は日蓮生誕の地ということで有名であるらしい。
教科書にも載ってる歴史的人物が千葉のこんな土地(失礼)で生まれたというのは驚きだ。










右の路地に入ると間もなく誕生寺に到着。
この仁王門がチェックポイントなので写真をとった。
汗だくでTシャツがビショビショなので恥ずかしい写真になってしまったが……
誕生寺は大きく立派な寺だが、最近再整備されたのか、少々綺麗目すぎてやや趣には欠けるか。

誕生寺の前には無料の足湯があったので、ご厚意に甘えて足の疲れを癒させてもらった。





さて、この地の特別天然記念物として「鯛の浦」が有名である。
謂われによれば、日蓮が産まれたときに鯛が飛び跳ねたという伝説からこの地の鯛は禁漁として大切にされた結果、鯛が「群れる」という珍しい現象が起こるようになったそうだ。
ここからは遊覧船が出ていて、鯛の群れる様子が見学できるらしいのだが、受付嬢に出航時間まで訪ねておきながら、結局遊覧船には乗らなかった。
この時点で15時であり、日が傾く前にコースを踏破してしまいたいという気持ちが先行したのだろう。
この遊覧船に乗れなかったことは今でも後悔している。
遊歩道もあるそうなので、機会を見て再訪したい。
誕生寺の脇を抜けて先に進むと、何故か薄暗い森の様な道になる。
さっきまで海だったのに……これにはちょっと驚いた。












うっ!?
なんだか薄気味の悪いトンネルが眼前に見えてきた。
なんだか夏でありながら冷たい風が吹き抜けているし、坑門前のロックシェッドの無機質な深緑色の錆付いた感じが廃墟的な雰囲気を醸している。
なによりトンネルの先に光が見えないのは何故だろう。







近付いていくと強い光が反対側から徐々に見えてきた。
トンネル手前が峠になっていて、トンネルが下り勾配になっているためなかなか先が見通せなかったのだ。
トンネル前で写真を撮っていると、ロードバイクに乗った二人組が脇を通り抜けていった。

僕も後を追いトンネルを抜けていったが、意外と距離が長く、薄暗く足元がほとんど見えないのも気味悪さを助長した。
それにしてもよく見るとこのトンネル、素掘りじゃないか?











反対側の坑門。
こちらから見るとだいぶ穏やかに見える。
やはりあのロックシェッドと逆光の威圧かな……













な……
なんじゃこりゃ!?
いやそのコメントはおかしいのかもしれないけど……
薄暗い森からトンネルを抜けて絶壁!海!ドーン!のダイナミックでドラマチックな景色の変化にまずハッとさせられ、
そして実際にこの場に立ったとき、鳥肌が立って唖然としてしまった。
だって凄くないか?右手に荒波が飛沫を上げる海、左手には垂直に切り立つ崖。
その縁にへばり付くように取り付いている道。
落石注意の標識。
まるで世界の果てのような光景だ……
地球が丸いことを知らない人にここが世界の末端ですと言ったら信じそうだ。
これが……これが
おせんころがし
かッッッ!!
ちなみに前にいるのは先程通り過ぎて行ったサイクリストの二人だ。
うーん、先の崖にまだ道が見えるんだよな……
しかしこの先は崖下の漁港に下りる道と国道に合流する道に分岐する。
コースは国道を横断し、旧道に逃れる。

ちなみに崖に見えている先の道は実は廃道であり、千葉県に住む年配の方に聞けば離合不可能の恐怖の崖沿いの道があったことを教えてくれるだろう。
某サイトでもこの廃道について紹介しているので、興味のある人は検索してみると良い。





国道を横断する。
左手のトンネルは境川トンネルなのだが、自動車の往来が非常に激しく、横断歩道もないので横断するのはかなり怖い。
信号もないせいで往来が途切れる様子は全くないので、僅かな間を見計らって走り抜けるより他はないが、くれぐれも注意してほしい。









旧道の小振りなトンネルを2本抜ける。
トンネルの先にすでにもう1本トンネルが見えている。
トンネルの間には集落なのか、住宅がわずかな土地に密集していた。











旧道を抜けて、再び国道を横断した先の未舗装の小径を進むとおせんの慰霊碑があった。
忘れられたようにひっそりと佇んでいるが……
ここは廃道の出入口になっていて、かつては人の往来があったのである。

ちなみにおせんころがしの名の由来となったおせんなる人物は、父の身代わりにその身を絶壁の崖下に投じた哀れな女のことであるらしい。
南無南無。





ゴール。
行川アイランド駅前にボロボロの案内板があった。
2時間30分で12.5kmを踏破。

それにしても無人の行川アイランド駅で電車を待つ間、猿の群れに遭遇したのには驚いた。
高宕山でも会えなかったのにこんなところで会えるとは。
線路前の草むらでしばらくガサガサと騒いだあと、列をなして国道を横断して向こうの山に消えていった。
カメラを構えると走り去ってしまうので写真が撮れなかったのが残念だが、代わりに思い出として残ったので良かったのかもしれない。
         

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