2023年7月2日日曜日

              

新・奥の細道(秋田)『No.02蚶満寺・九十九島を訪ねるみち』

2023/07/02(日)

松尾芭蕉が奥の細道で訪れた九十九島を巡る。
後半は芭蕉も歩いた象潟の町並みをゆっくり見物しながら歩く。












羽越本線の踏切を渡ると……












すぐに蚶満寺がある。












参道の周りは公園になっており、池が夏の風情があって心が落ち着く。











蚶満寺の山門を潜る。












拝観料を払って境内を見学する。












まずは参拝。












本堂の裏の庭園へ。












立派な庭園である。












樹齢1000年ともされる大きなタブの木。
この木に木登り地蔵という小さな地蔵が安置されているのだが、庭の掃除をしている人に聞いて始めて分かるぐらい気付きにくいところにある。












九十九島の碑。












蚶満寺を後にする。
さあ、九十九島へ行くぞ。
早速、目の前に小島……というか小さな丘が見える。









遊歩道が整備されており、歩きやすい。











九十九島はかつては宮城の松島のように、海に無数の小島が浮かぶ景勝地であった。
しかし、大地震により海面が隆起し、現在のような奇妙な光景が出来上がったものである。
松尾芭蕉が訪れたのは海面が隆起する前で、小舟で探勝したそうである。












うーむ、どうやら道を間違えたようだ。
道が寸断されている。










青い水田に浮かぶ九十九島。
こうしているとかつての海に浮かぶ島々が目に浮かんでくるようだ。
美しい景色だ。














舗装路を横断する。












めちゃくちゃ夏って感じの道だ。












今日も鳥海山がよく見える。












再び舗装路に出てきた。
ここから少し坂を上る。











何やら道路工事をしているようだが、こっちには行かない。











薄暗い道に入る。












廃屋だ。
ちょっと寂しいところだな。











訪れる人の少なそうな神社。
かつてここにも集落があったのだろうか。










植林地に入る。
轍はしっかりしているので車通りは未だにあるようだ。










美しい棚田。












ソバ畑だろうか。
ちょうど花期のようだ。
向こうには海が見える。
素晴らしい景色だ。











坂を下りていく。












振り返れば鳥海山。
素晴らしい。












蚶満寺に戻ってきた。
しかし、コースはまだ続く。











国道7号を横断する。












すると古くからの街道を歩いていくようになる。
なるほど、国道よりも何倍も楽しいな。









船つなぎ石。
まさに芭蕉がこの場所から九十九島の船旅に出たのだとか!
これは胸が熱くなるな。









象潟橋。
朱色の欄干が往時を偲ばせる。











かつてこの橋から見る九十九島と鳥海山の景色は象潟八景という景勝地だったそうだ。
今は地面が隆起し、建物が建ってしまい往時の景色を想像することは難しい。







熊野神社。
明治維新の戊辰の役の際に決死隊が祈願をするなど、由緒のある社のようだ。









参拝。












塩越城跡。
仁賀保氏の居城だったそうだ。











紅蓮尼碑。
父の縁組で象潟から松島に嫁いだタニという娘がいたが、松島に着いてみると夫となるはずだった男は病で死んでしまっていた。
しかし、タニは象潟には帰らず、松島の瑞巌寺の尼となり名を紅連として生涯夫を弔ったそうだ。





他にも芭蕉や菅江真澄が逗留した宿など、いくつもの史跡を辿っていく。
全く、いくら時間があっても足りないぞ、これでは。








古四王神社。
海運の安全祈願をするための船絵馬が多く奉じられているそうだ。










国道に一瞬出る。
すぐにまた路地に入る。











大谷地海岸に出てきた。
あの海に突き出している岬が、秋田と山形の境である三崎峠だろうか。









海は良いねえ。












車道に出てきた。












国道に出ると関バス停がある。
さあ、次はとうとう秋田県最後のコースだ!
         

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