真岡鉄道から宇都宮線に向けて平地を西に歩く。
ほとんど平坦な道を歩くが、真夏の日差しも相まって非常に長く感じるコースだった。
終盤では少し足が攣ってしまった。
いくつか寺社を訪ねるが、それ以外は田園や川沿いを歩いていくイメージだ。
久下田駅から出発する。
今日は暑くなりそうだ。
久下田駅を出て左手の道を歩いていくと、すぐに民家の裏手から芳全寺の境内に入る。
境内には立派な枝垂桜や鐘楼、山門などもあり、当コースの案内板もあった。
芳全寺を出るとしばらく市街地を歩いていく。
県道106号を経て国道294号の交差点に出てきた。
コースは歩道橋を渡り反対車線側の歩道を歩くが、手前車線側の歩道を歩くと道の駅にのみやに行けるので、少し寄り道することにした。
道の駅にのみや。
小さな施設で、物産展と展示館、食堂があるがこれと言って見るべきものはない。
ちょうど正午頃だったのでここで昼食をとった。
早くも暑くて疲れ始めていたので冷たいぶっかけ蕎麦を食べた。
道の駅を後にして、歩道橋を渡り反対車線側に移る。
少しの間国道294号を歩く。
国道を離れ、県道204号を経て程島という集落を抜ける。
集落を抜けると、早速田園の中を通る長い直線の道に出てきた。
真夏はこういう道は木陰が一切ないので本当に辛い。
ただし用水路を水が勢いよく流れていて、その側を歩くようにすると少し涼しい。
長い直線を終え、長沼集落に入るとすぐに宗光寺がある。
広い境内に立派な建物を有する寺だ。
鬼の爪伝説というものがあるそうだ。
県道316号に出てきた。
交差点を渡り、長沼八幡宮に向かう。
参道を脇目に歩いていくと長沼八幡宮に到着。
青銅の鳥居と立派な朱色の総門が印象的だ。
ここはチェックポイントで、案内板もあった。
ここはちょうど全行程の1/3の位置であるらしく、ここまで来るのにも結構歩いたつもりだったので、あと2/3歩くのかと思うと愕然とした。
長沼八幡宮を後にすると間もなく鬼怒川に出てきた。
鬼怒川と言えば上流の鬼怒川温泉などが有名だが、実は下野国の中心となった川でもある。
鬼怒とは下野国の原型となる毛野国の「けぬ」が転じて「きぬ」となったようだ。
ここからしばらく鬼怒川サイクリングロードを歩く。
鬼怒川沿いを歩いていると、右手に見覚えのある山影が見えた。
あれは……筑波山じゃないか?
あの双耳峯は間違いない。
なんだか随分と懐かしいような気がした。
福島に向かって歩いていた期間も含めると、筑波山を歩いた時期から8ヶ月も経っている。
あれからまた随分と歩いたなあ。
行く手に大きな橋が見えてきた。
県道310号が鬼怒川を渡る砂ヶ原橋だ。
河川敷には何か沢山花が咲いている。
コスモスだろうか。少し早い気もするが……
砂ヶ原橋を渡る。
長い橋だ。
橋から鬼怒川を見下ろす。
鬼怒川もまた雄大な川だ。
福島県側のコースを歩いたときいつも見ていた那珂川を思い出す。
橋を渡ると真岡市から下野市に入る。
橋を渡り終え、上吉田集落を抜けると江川を橋で渡る。
橋を渡ったところで自販機でジュースを買い少し休憩した。
暑くて流石に疲れる。
県道35号に出てきた。
県道を横断して、小さな峠を越える。
この辺りは三王山古墳群と言って古代に栄えた地域であるようだ。
三王山古墳群を抜けるとすぐに田川に出てくる。
橋を渡り、しばらく田川サイクリングロードを歩く。
鬼怒川サイクリングロードと違い、素朴な道だ。
県道310号でサイクリングロードを離れるが、ここからも筑波山がよく見えた。
ここの自販機でまたジュースを買った。
糖分や塩分を補給しないと水だけだと熱中症で倒れそうだ。
県道を離れ、少しの間田園の中の砂利道を歩く。
田中集落に入ると再び舗装道になる。
暗渠で国道4号を潜る。
道を歩いているとユウガオ畑があった。
瓜のような実が転がっているが、これが干瓢になる。
栃木県は日本有数の干瓢の産地で、下野市はユウガオの栽培が盛んのようだ。
ユウガオ畑に目をやっていると、危うくダルマガエルを踏むところだった。
集落の中を少し歩くと龍興寺に到着する。
この寺の境内には道鏡塚という弓削道鏡の墓所があるが、茨城県No.2コースのとき歩いた御前山を覚えているだろうか。
御前山は道鏡ゆかりの地だが、その道鏡の墓がここであるようだ。
ここには案内板もあった。
龍興寺を後にすると再び県道310号の交差点に出てきた。
ここはそのまま横断するが、右折して国道4号を横断すると道の駅しもつけに行ける。
だが、この時点では寄り道する気力はなかった。
県道を横断するとすぐに雷電神社と薬師寺八幡宮が現れる。
薬師寺八幡宮の参道。
灯篭が見事だ。
本殿。
最近改築されたのだろうか。
八幡宮脇の畑にユウガオの実が沢山転がっていた。
傷むままに放置されているようだが、余ってしまったのだろうか。
八幡宮を後にしてすぐに下野薬師寺跡安国寺がある。
足利尊氏が全国に安国寺を建立する中で、ここにあった薬師寺をそのまま安国寺に改名したものだそうだ。
更に進むと国指定史跡である広大な下野薬師寺跡の発掘跡を見ることができる。
立派な回廊などがあったようで、古代の政治や暮らしの中心地であったことが伺える。
奥に行くと江戸時代後期に建てられた六角堂などもある。
下野薬師寺跡を歩いていると足が攣ってしまったが、我慢して歩く。
そろそろ日も暮れてきたので急がなければ。
薬師寺跡を後にしばらく歩いていくと、宇都宮線と東北新幹線をアンダーパスで潜る。
線路を潜ったことからゴールは間近か、と思ったがもう少しある。
アンダーパスを潜ると国道4号の交差点に出てくる。
ここはNo.15コースとの分岐点で、右折すればNo.15だが、ゴールに向かうには左折する。
案内板もあった。
さて、国道4号を歩いていくのだが、この国道沿いには祇園原と言って立派な松林がある。
国道沿いはもう市街地だ。
車通りも多い。
自治医大駅に到着。
アンダーパスを潜ればすぐかと思ったが、意外と歩かされた。
交差点から標識もないので通り過ぎてしまったかと思ったぐらいだ。
駅前の案内板をゴールとした。
それにしても疲れた。
帰りは上野まで宇都宮線一本で帰れるので非常に楽だったが、帰路の途中も脚が痛かった。
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